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「非戦の国」が崩れゆく

この本に関するお問い合わせ・感想

著者	梅田　正己著
ジャンル	社会 > 社会
出版年月日	2004/04/15
ISBN	9784874983249
判型・ページ数	4-6・272ページ
定価	本体1,800円＋税
在庫	在庫あり

この本の内容

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｢９・11」以後、この国はどう変わったのか?! アフガン参戦・有事法制・イラク派兵、その陰で“海外展開軍”へと変わりゆく自衛隊の現状を検証、総仕上げの「憲法改正」をめざして大転回をとげつつある“この国の景色”を浮き彫りにする！

はじめに

Ⅰ 歴史の曲がり角──一九三〇年代と二一世紀初頭の現在
１　大日本帝国の最後の曲がり角
日中全面戦争への突入
日独伊三国同盟の締結
２　現代日本の曲がり角
平和憲法下、初めての「参戦」
有事関連三法の成立
ブッシュ政権のイラク戦争
イラク派兵──小泉首相の「歴史的決断」
まだ、憲法が残っている?
Ⅱ 有事法の成立──「非戦の国」との決別
有事法成立──その瞬間の国会の光景
自衛隊法は「無傷」だった?
第二次大戦前の日本の有事法体系
「軍事国家」から「平和国家」への転換
最大87件の有事法制を準備した「三矢研究」
統幕議長の「超法規発言」と有事法制研究の始まり
自衛隊法改正に生きた防衛庁の有事法制研究
土地、物資の収用に関する事項もすべて要求どおり
法律「適用除外」と「特例」のオンパレード
中間報告はなぜ長期のお蔵入りになったのか
九〇年代で一転した自衛隊・日米安保をめぐる状況
９・11同時多発テロ事件と奄美沖「工作船事件」を追い風に
武力攻撃事態法案はどんな法案だったか
低迷、頓挫した政府の国会答弁
「拉致」問題と熱病的な北朝鮮バッシング
一週間で合意に達した修正協議
政府案に取り込まれた民主党「対案」
小泉首相「今日は記念日だ」
成立へ叱咤・督励しつづけた読売新聞社説
問題点を的確に指摘しつづけた朝日新聞社説
朝日社説の突然の「転向」
「声」欄投書と社説のやりとり
フィクションを前提にした自衛隊法改正
演習場の門を開いた自衛隊法改正
小泉首相「自衛隊に軍隊としての名誉と地位を」
日本に武力攻撃を招く“火種”はない
幻影にすぎなかった「テロの脅威」
「北朝鮮の脅威」の虚構
自衛隊法改正と「米軍支援法」
「周辺事態」が「武力攻撃事態」に転化するとき
米国のアジア戦略と有事法制
「軍事国家」への回帰
Ⅲ 自衛隊「参戦」から「派兵」へ──アフガン戦争・イラク戦争と日本
「テロ報復戦争」をどう考えるか
「テロ対策特措法」と自衛隊
アフガン戦争便乗で変わる日本
沖縄修学旅行キャンセル問題
「悪の枢軸」と有事法制
パレスチナ危機解決のカギ
石油のために血を流すな
「拉致問題」と「歴史の負債」
日本はいま“戦争中”である
イージス艦が導く戦争への道
良識と良心が試されている
無法超大国と「国連」の危機
“属国”の国民と愛国心
北朝鮮「不審船」の正体
やっぱり石油だった
ミサイル防衛とヘリ空母
地に落ちた戦争の「大義」
イラク戦争と日中戦争
「歴史的決断」の危険と愚かさ
「失望」を買いに行くのか
Ⅳ 変質する自衛隊──「専守防衛」から「海外展開」へ
空中給油訓練と空中給油機の導入
ヘリ空母の導入、イージス艦は六隻に
陸自の新戦略重点“ゲリ・コマ対処”
「特殊部隊」の新設と都市型戦闘訓練施設の建設
自衛隊の主任務に格上げされる「国際協力」
すすむ自衛隊・米軍の一体化とミサイル防衛
「専守防衛」隊から「海外展開」軍へ

本書関連略年表

あとがき