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機密解禁文書にみる日米同盟

アメリカ国立公文書館からの報告

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対米従属の根源がここにある。　アメリカ大使の公電が明らかにする日米安保・地位協定秘密交渉の恐るべき内幕！増刷出来！

著者	末浪　靖司著
ジャンル	社会 > 軍事社会 > 政治社会 > 日米安保
出版年月日	2015/10/22
ISBN	9784874985809
判型・ページ数	4-6・288ページ
定価	本体2,000円＋税
在庫	在庫あり

この本の内容

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安保条約、在日米軍基地、沖縄の基地建設･･･

すべては１９５２年発足の日米合同委員会なる｢秘密機関｣から始まる！

｢日米同盟｣って何だろう――
｢日米合同委員会」って何だろう――

沖縄辺野古の新基地建設、アメリカの戦争に協力する法案整備など、日本政府は日米同盟を強調するが、秘密指定が解除された大量の米政府文書を読み込むと、今話題の砂川判決への在日米大使の介入など、日米安保条約や地位協定とは別に、日本の従属的な対米関係がどうして生じたかが見えてきた！

日米安保条約と地位協定の真相、日米合同委員会の実体など、その事実を日本人ジャーナリストが米政府の公文書館に通うこと10年、新発見の機密文書を含め、日本政府の対米姿勢の内幕を明かす！

【編集者より】

アメリカ政府が米軍を日本に駐留させ、世界各地で軍事行動をするために日本政府と正常とは言えない関係を結んでいる。日米安保条約と地位協定の真相、日米合同委員会の実体など、その事実を日本人ジャーナリストがアメリカ政府の公文書館を利用して明らかにする。日本がアメリカと正常な関係をもつことを願って。

（山本）

　　◇――もくじ

　　＊はじめに
　　　◆アメリカ国立公文書館の文書について

Ⅰ章　法治国家崩壊のカラクリ

　１　一体化する沖縄と本土
　　　＊瀬長亀次郎氏の洞察
　　　＊日米合同委員会で作られた五・一五メモ
　　　＊訴えが届かないブラック・ホール
　２　日米合同委員会―だれが何を決めるのか
　　　＊アメリカ側代表は在日米軍参謀長
　　　＊占領下に作られた秘密協議の機関
　３　在日米軍と大使館の関係
　　　＊大統領覚書から国防・国務長官合意へ
　　　＊基地拡張も住民対策も合同委員会で
　　　＊安保改定でどうなったか
　　　＊「こんな国はどこにもない」
　　　＊大使館は口出すなと太平洋軍司令官
　　　＊戦車阻止闘争で日米合同委員会は
　４　マッカーサー公電が語る北富士のたたかい
　　　＊富士山が許さんよ
　　　＊忍野村民の抵抗
　　　＊モンペにすげ傘「母の会」女性たちは
　　　＊米軍と自衛隊の共同使用
　５　最高裁判所が米軍の無法を支える
　　　＊米軍駐留を違憲でないとした砂川判決
　　　＊判決は米大使との密談で作られた
　　　＊マッカーサーを喜ばせた統治行為論
　　　＊鳩山一郎内閣が秘密文書で土地提供を約束
　　　＊田中長官とアメリカの関係
　　　＊田中耕太郎の経歴も調査ずみ
　　　＊連合国政治顧問は裁判官をどう見たか
　　　＊集団的自衛権賛美の補足意見

Ⅱ章　トリックで作られた基地管理権

　１　米軍の行動に合わせ変わる政府見解
　　　＊「日米地位協定の考え方」の新解釈
　　　＊沖縄・辺野古の海で起きていること
　　　＊犯人が基地に逃げ込んだ場合
　２　パンドラの箱をあけるな
　　　＊米統合参謀本部の要求
　　　＊改善は「見かけ」だけ
　　　＊ＮＡＴＯ並みという意味
　　　＊太平洋艦隊司令官がつくった検察主張
　３　ボン協定の衝撃
　　　＊ドイツ国内法より厳しい規制を適用
　　　＊慌てたマッカーサー
　　　＊国務省法律顧問の指摘
　　　＊「すべての措置を執る」というごまかし
　　　＊「行政協定が変わることなく続く」という密約
　　　＊ボン協定改正で日米協定との違い拡大
　　　＊米軍基地は治外法権か
　４　米軍は基地の外でも法令を守らない
　　　＊住民に直接被害が及ぶ
　　　＊「治外法権の色合い」と法律顧問
　　　＊「法令の範囲内で」を骨抜きにする密約
　　　＊行政協定の米軍特権はそのまま

Ⅲ章　米軍は地球上のどこにも出撃する

　１　国家安全保障公文書館での発見
　　　＊国立公文書館では削除されていたが…
　　　＊マッカーサーからダレスへ極秘報告
　　　＊伊達判決の一カ月後に米軍出撃密約
　　　＊日米同盟の中の密約の意味
　２　極東は中東・アフガンに延びる
　　　＊統合参謀本部が語る「極東」の意味
　　　＊大国との衝突は避けて
　３　横須賀空母母港化の密談
　　　＊米第七艦隊の出撃拠点
　　　＊田中角栄・ニクソン密談に始まる

Ⅳ章　海外派兵をめぐる攻防

　１　「日米同盟」は禁句だった
　　　＊鈴木善幸首相の動揺
　　　＊海外派兵のはじまり
　　　＊湾岸戦争で自衛隊はペルシャ湾へ
　２　極東米軍文書が語る自衛隊のルーツ
　　　＊国務省特別補佐官が勧告した集団的安保協定
　　　＊占領軍総司令官の指令
　　　＊世界戦争で米軍を補完する軍隊
　　　＊ダレスが持ってきた集団防衛条約案
　　　＊日米統合司令部の密約
　３　集団防衛と改憲への衝動
　　　＊釈放された鳩山一郎と岸信介の行動
　　　＊マッカーサー大使と岸首相の密談
　　　＊帝国ホテルでの秘密交渉
　４　安保条約と憲法の関係
　　　＊伊達判決の影響を恐れる
　　　＊「憲法に従って」と「憲法の枠内で」
　　　＊「憲法の枠内」という解釈改憲
　　　＊米国家安全保障会議の当座の判断
　５　赤城宗徳が語った安保改定の舞台裏
　　　＊赤城という人物
　　　＊岸の巣鴨時代に作られた藤山との関係
　　　＊自衛隊出動計画のウラ舞台　　
　　＊あとがき