新刊

沖縄の自己決定権

その歴史的根拠と近未来の展望

著者 琉球新報社 編著
新垣 毅 編著
ジャンル 沖縄関連書 > 沖縄
出版年月日 2015/06/09
ISBN 9784874985694
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 在庫あり

「琉米修好条約」から161年――沖縄はかつて独立国で独自に米・仏・蘭と修好条約を結んでいた。戦後70年、さらなる犠牲を背負わされる沖縄は「自立」へ漕ぎだす。

 

『沖縄の自己決定権を問う一連のキャンペーン報道~連載「道標求めて」を中心に』が

第15回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞【公共奉仕部門 大賞】受賞しました!

 

 

沖縄が日本に「復帰」して43年、基地被害は続き、戦争や紛争が起きれば標的になります。米軍基地機能はより強化され、新基地建設が強行されています。
米国統治下で沖縄の人々がめざした「平和憲法下への復帰」とは何だったのか――。沖縄の人々の「自己決定権」への希求は、反復されてきた問いの行き着いた願いでもあります。

沖縄の民意が、日本政府に一顧だにされない状況の危機感から、沖縄の明るい将来展望を切り開くために、琉球新報社はキャンペーン報道『道標(しるべ)求めて―琉米条約160年 主権を問う』を企画(第1回は昨年5月1日)、社を挙げての取り組みとなりました。連載は開始直後から反響が大きく、100回を数える長期連載となりました。本書はその連載記事、特集などを再構成、加筆をして編集したものです。

琉米条約から161年、そして県民の4人に1人を失った沖縄戦から70年、沖縄はいま最大の岐路に立っているといえます。沖縄の自己決定権の確立めざす歴史的根拠を検証し、識者の意見をもとに、「自立」への展望をさぐります!

 

 

【編集者より】

沖縄が日本に「復帰」して43年、基地被害は続き、戦争や紛争が起きれば標的にされる負担は変わりません。基地機能はむしろ強化され、新基地建設が強行されています。米国統治下で沖縄の人々がめざした「平和憲法下への復帰」とは何だったのか――。「自己決定権」への希求は、この反復されてきた問いの行き着いた願いでもあると思います。

 沖縄の民意が一顧だにされない状況の危機感から、どう沖縄の明るい将来展望を切り開くかを模索するために、琉球新報社はキャンペーン報道「道標(しるべ)求めて―琉米条約160年 主権を問う」を企画(第1回は2014年5月1日)、社を挙げての取り組みとなりました。連載は開始直後から反響が大きく、100回を数える長期連載となりました。本書はその連載記事、特集などを再構成、加筆をして編集したものです。

 琉米条約から161年、そして県民の4人に1人を失った沖縄戦から70年、沖縄はいま最大の岐路に立っているといえます。この緊迫した状況の中で、本書が一本の「道標」となることを願ってやみません。

(山本)

 

沖縄は、なぜいま、沖縄の自己決定権を求めるのか
             琉球新報社 代表取締役社長  富田詢一

Ⅰ 琉球の「開国」
 1 ペリー来航と琉球
   *最初の米兵暴行事件
   *琉球王国の「平和外交」策
   *幕府の琉球「捨て石」策
   *知恵の外交
   *ペリー、首里城に乗り込む
 2 列強各国・中国・日本と琉球
   *列強に狙われた琉球
   *琉球は「独立国」とペリー認定
   *薩摩による「安政の琉球処分」
   *「冊封・朝貢」関係の危機
   *生麦事件と「薩摩琉球国」

Ⅱ 琉球王国――「処分」と「抵抗」
 1 「処分」の起源とその過程
   *「琉球国」を「琉球藩」へ
   *米仏蘭との条約原本の没収 
   *台湾出兵と琉球問題
   *中国との外交断絶をめぐって 
   *松田処分官と琉球官員
   *警察権の接収と最初の軍隊派遣
 2 手段を尽くしての抵抗・救国運動
   *密航して中国政府に直訴
   *国際世論を喚起する
   *武力行使  
   *士族の総抵抗と役人層の不服従
   *血判誓約書による抵抗運動
   *中国への亡命と救国運動
 3 「処分」をめぐって
   *「両属」をめぐる日中の見解
   *「処分」に込められた意味
   *琉球分割案に見る日中両国の思惑
   *分割案を葬った“抗議の自決”
   *「旧慣温存」という名の差別政策
   *日本政府「植民地政策」の先がけ
   *尚泰が「同祖」批判
   
Ⅲ 沖縄「自己決定権」確立への道
 1 国際法から見る「琉球処分」
   *ウィーン条約法条約
   *琉球新報社の質問と外務省の「回答」
   *自己決定権追求の基礎となる国際法
   *「脱暴力」「脱差別」「脱植民地」の世界的潮流
   *ハワイ先住民に謝罪した米大統領
 2 「琉球処分」をどう見るか――識者に聞く
   *大城立裕/*照屋善彦/*横山伊徳/*西里喜行/*豊見山和行/
   *波平恒男/*與那覇潤/*上村英明/*阿部浩己/*佐藤優/
   *高橋哲哉/*野村浩也/*松島泰勝/*親川志奈子/*前田朗/
   *姜尚中/
 3 データで見る沖縄経済
   *グローバル化の潮流の中で
   *「東アジア経済圏」のセンターに
   *自立経済の指標
   *財政依存は全国17位
   *沖縄県の1人当たり所得――非武装国比で3位
 4 経済的自立は可能か――識者に聞く
   *谷口誠/*寺島実郎/*伊藤元重/*富川盛武/*平良朝敬/
   *仲地健/*岡田良/*島袋純/*友知政樹/

Ⅳ 自己決定権確立へ向かう世界の潮流
 1 スコットランド独立住民投票を見る
   *中央政府承認の独立住民投票は世界初
   *貧困層ほど「イエス」
   *住民主導で「分権」を推進
   *核装備の原潜基地の撤去が争点に
   *新しい秩序が到来
   *「分権運動の母」、沖縄を激励
 2 非核、非武装の独立国・パラオ
   *自己決定権が島を守る
   *諦めたら未来ない
   *問われた開発か、環境保護か
   *同化に抵抗、言語保護
   *死ぬまで降参しない
 3 沖縄を問い続ける国連人種差別撤廃委
   *沖縄からの人権侵害の訴えに共感
   *国連の勧告を無視し続ける日本政府
   *沖縄への米軍基地の集中は現代的な差別
   *東アジアの平和のカギは「沖縄の平和」

Ⅴ 「自治」実現への構想
 1 涌き起こる住民運動
   *沖縄の描く青写真
   *政府への「建白書」と島ぐるみ会議の発足
   *琉球弧の先住民会・島々文化連絡会・樹立する会
 2 「自治州」から「独立」まで
   *沖縄自治州―現行憲法枠内で自治拡大
   *特例型沖縄州―高度の自治を提言
   *連邦・国家連合―主権回復し平和外交
   *独立―主権回復こそ「沖縄の解放」
   *北海道でも見えた自己決定権への希求
   *高知でも聞かれた地域主権をの声
   *「軍事の要石」から「平和への要石」へ
   *中国の視線
   *沖縄の自己決定権を問う

  ■参考文献
  ◆あとがき


新垣 毅
1971年、沖縄県那覇市に生まれる。琉球大学卒、法政大学大学院修士課程修了(社会学)。1997年、琉球新報社入社。沖縄県政、中部支社報道部、社会部遊軍キャップ、編集委員、社会部デスクなどをへて、2014年4月から文化部記者兼編集委員。2011年には、キャンペーン報道「沖縄から原発を問う」取材班キャップを務めた。

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