梅林 宏道

名前 梅林 宏道
カナ ウメバヤシ ヒロミチ

プロフィール

1937年、兵庫県洲本市に生まれる。磁性物理学を専攻し、東京大学数物系大学院博士課程修了。工学博士。ブルックヘブン米国立研究所(ニューヨーク州)、東北金属工業株式会社中央研究所、都立工科短期大学助教授を経て1980年よりフリーに。 1969年、「人間としての科学技術者」を問う同人誌「ぷろじぇ」を創刊、社会的発言を始める。1972年、自宅のすぐ前にあった米陸軍相模補給廠からベトナム戦場への戦車搬送に抗議して、「ただの市民が戦車を止める会」を友人らと結成、毎日デモ、数千人の市民の座り込み、2年間におよぶ徹夜の基地監視活動などに取り組む。以来、さまざまな反戦、反核、アジア太平洋民衆との連隊運動に参加。 ベトナム戦争後の1976年3月、横浜市の在日本大韓民国居留民団の不法占拠事件をきっかけに、韓国民主化支援、金大中氏ら救出運動にかかわる。日本の加害者性を問い、日本自身の民主化の課題を訴えた。同じ時期に、フィリピン、タイなどアジアの民衆運動にも接する機会を得た。 1983年、ヨーロッパの反核運動の高揚の中で、核巡航ミサイル・トマホークの配備に反対する日本の市民運動のネットワーク「トマホークの配備を許すな! 全国運動」の結成に参加、以後、代表としてその運動の推進に積極的な役割を果たした。反トマ全国運動は、1992年に「脱軍備ネットワーク・キャッチピース」に発展、そこでは、調査・立案・教育活動を担う平和運動のインフラストラクチャー(「平和資料協同組合」)作りに力を注ぐ。 1985年には、太平洋地域の国境を越えた反核ネットワーク「太平洋軍備撒廃運動(PCDS)」の結成に参加、国際的活動に乗り出した。1990年、PCDSが国際事務所をメルボルンから横浜に移したのを契機に、PCDS国際コーディネーターに就任して今日に至っている。現在、平和資料協同組合(ピースデポ)副代表。 著訳書に『抵抗の科学技術』『ウラルの核惨事』(以上、技術と人間)、『隠された核事故』(創史社)、『空母ミッドウェーと日本』(岩波ブックレット)、『情報公開法でとらえた沖縄の米軍』『核兵器廃絶への新しい道』(以上、高文研)など。
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