アジア新風土記(107)戦場にかける橋 - 2025.08.15
自立をめぐる困難と希望
若者たちの生の軌跡から
子ども・若者の「自立」を支えていた社会的諸条件が解体され、多くの若者が離学後、不安定な移行過程に足を踏み出さざるを得ない状況が広がっている。。学卒後の不安定な雇用状況に対するセイフティネットや彼らの日常生活を支える福祉・制度の脆弱さもまた、そうした困難をよりいっそう深刻なものとしている。本書では、若者たちの自立にかかわる危機や困難を、可能な限り具体的に明らかにしたい。それとともに、そうした危機や困難を、若者たちがどのように受け止め、それらと交渉しながら、乗り越え、ときにやり過ごしながら、自立に向かう道筋を編み直そうとしているのかについても描き出す。
第1部 子ども・若者の社会的自立をめぐる状況
第1章 「大人になること」について
第2章 若者たちは「働くこと」をどのように経験しているのか
第3章 コロナ禍において障害児とその家族が直面した困難は、何によってもたらされたのか
第4章 北海道の特別支援学校における不登校の状況
第5章 子ども・若者の社会的自立を支える
第6章 子ども・若者の自立を支える教育実践