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沖縄・反戦地主

この本に関するお問い合わせ・感想

“沖縄の誇り”を守る反戦地主たち。ついに知事の「代理署名拒否」を導き出した反戦地主の長く、ねばりづよい闘いを描く！

著者	新崎　盛暉著
ジャンル	沖縄関連書 > 沖縄
出版年月日	1995/11/10
ISBN	9784874981696
判型・ページ数	B6・228ページ
定価	本体1,700円＋税
在庫	在庫あり

この本の内容

戦争のための基地にこの土地は使わせない！
圧迫に耐え、迫害をはね返して、“沖縄の誇り”を守る反戦地主たち。ついに知事の「代理署名拒否」を導き出した反戦地主の長く、ねばりづよい闘いを描く！

追悼と謝辞：新崎盛暉さんを偲んで

序・反戦地主とは何か

Ⅰ基地に消えた村
　・数字のトリック
　・一五の村を呑み込んだ嘉手納基地
　・“米合衆国カデナ村”
　・ふるさとを奪われて
　・契約期間二〇年、九坪でコーラ一本分
　・「土地連」の結成と「土地を守る四原則」
　・プライス勧告から島ぐるみ闘争へ
　・「反戦地主」の誕生

Ⅱ銃剣とブルドーザーに抗して
　・土地強奪のはじまり
　・沖縄の戦中・戦後が凝縮された島
　・“流浪の民”となった伊江村民
　・爆撃演習場建設の強行
　・奇妙な団体交渉
　・村あげて“乞食行進”
　・農民の不屈のたたかいを支えたもの
　・伊江島闘争の“タッチュー”
　・伊江浜のたたかい
　・歴史はくりかえさない

Ⅲ日本復帰と反戦地主
　・一挙に六倍に値上げされた軍用地料
　・土地連の苦悩の軌跡
　・反戦地主会の誕生
　・憲法違反「公用地法」の強行制定
　・あの手この手の反戦地主切り崩し
　・地籍の失われた土地
　・公用地法違憲訴訟と違憲共闘
　・基地労働者の屈辱の歴史
　・「アメリカーに一泡ふかせた」日
　・「首を切るなら基地も返せ」
　・基地確保新法案の策動
　・「安保に風穴を！」と「安保棚上げ論」

Ⅳ安保に風穴をあけた四日間
　・訂正された与野党妥協説
　・マスコミの“常識”と沖縄大衆運動の“非常識”
　・五月一五日・朝
　・基地に入った反戦地主たち
　・トラクターを基地に乗り入れた地主
　・反戦ミカンと反戦バラ
　・反戦地主として生きる道
　・地籍明確化法で生き返った公用地法
　・革新県政から保守県政へ
　・中飛行場の所有権確認訴訟

Ⅴ反戦地主の素顔
　・孤高の志をつらぬく反戦地主たち
　・減少する反戦地主
　・沖縄戦体験と反戦地主
　・復帰後のなだれ現象
　・「貸す権利」と「貸さない権利」
　・弱みにつけこむ契約攻勢
　・基地周辺整備資金の“効用”
　・反戦地主の職業構成
　・補償金は六割が一〇〇万円以下
　・土地闘争としての嘉手納基地爆音訴訟
　・反戦地主を支える地下水脈

Ⅵ軍用地20年強制使用と一坪反戦地主運動
　・よみがえった米軍用地特借法
　・踏んだり蹴ったりの反戦地主
　・一坪反戦地主運動の出発
　・法律に定められた強制使用の手続き
　・感動的だった八百人の意見書提出
　・民主主義が踏みにじられてゆく過程
　・反戦地主の抹殺ねらう二〇年強制使用
　・二〇年強制使用のもう一つのねらい
　・公開審理の始まり
　・中立性を欠いた収用委員
　・機動隊まで入った第三回公開審理
　・演出家のいないドラマ
　・二〇年強制使用反対フェスティバル
　・一〇年強制使用の裁決

Ⅶ新たな契約拒否地主の登場
　・新“反戦地主”七〇人の背景
　・革新県知事と「公告・縦覧」代行問題
　・公開審理で暴露された安保の“本質”
　・異例の公開審理打ち切りとスピード裁決
　・五年に短縮された強制使用期間

Ⅷ基地を拒否する沖縄
　・新たなる強制使用の始まり
　・沖縄の基地をめぐる動向
　・宝珠山発言「沖縄は基地と共生を」への怒り
　・「基地三事業」の行方
　・骨ぬきになった「軍転法」
　・米兵暴行事件と知事の「代理署名」
　・「地位協定」問題のもう一つの側面
　・ルビコンを渡った大田知事
　・新たな「島ぐるみ闘争」へ！

《年表》軍用地問題を中心にみる沖縄戦後史略年表

あとがき