新刊

私の台湾見聞記

歩き考えた「国のかたち」

台湾の人たちは国に振り回されず、国から一歩引いて生きているように見える。元朝日新聞記者が2年間台湾中を歩き回って見えたこと。

著者 津田 邦宏
ジャンル 社会 > 紀行
社会 > 各国事情
出版年月日 2015/12/01
ISBN 9784874985830
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 本体1,900円+税
在庫 在庫あり

台湾は「国家」なのか、「地域」なのか?

「台湾人」と「台湾国」の〝いま〟を伝える

 

オランダや清朝、日本の植民地時代を経て、中華民国政府が大陸から移り、繰り返し支配者が変わったが、台湾人は一度も統治者にならなかった台湾。

 

中国は台湾をひとつの「省」であると位置づけるが、「台湾人」のアイデンティティはすでに大陸中国とは一緒になれないところまできている。

 

元朝日新聞アジア総局長が台湾に移り住み、全土をくまなく歩き、見てきた二年間。

「国とはなにか』をテーマに旅情豊に伝える!

第Ⅰ章 春の訪れを桜花で知る
❉陽明山の開花をニュースが伝える
❉東門の貴族市場は庶民のものになった
❉永康街の小籠包は上海から来た
❉昭和町骨董市場は大陸客が上客だ
❉台北の地下鉄で博愛座を勧められる
❉桐花が土城の山を雪化粧する

第Ⅱ章 国王はいなかった
❉オランダは安平を無傷で手に入れた
❉台南は台湾人の古都か
❉牡丹社事件は日本の野望だった
❉植民地教育は芝山巌の惨劇から始まる
❉霧社蜂起の生存者はいなくなった
❉九份の金鉱石は掘り尽された
❉老兵は旗津に「戦争と平和公園」を遺した

第Ⅲ章 初夏の黒鮪を味わう
❉東港で旬の刺身を一舟注文した
❉廃線の苗栗旧山線をSLが走る
❉新店渓の碧潭は翡翠色に輝いていた
❉幾多の鬼たちが基隆港を彷徨する
❉台東に先住民の石板焼肉と豊年祭を見る
❉玉井のマンゴーはアメリカ生まれだ

第Ⅳ章 祖国への光復は変質した
❉降伏式典から新たな「占領」が始まった
❉二月二十八日は悲しみの休日だ
❉政治犯収容所は景美地区に残る
❉首都早報は民主社会の魁だった
❉「野百合」が中国を普通の隣人にした
❉教会のハンストは「福島」を否定する

第Ⅴ章 初秋に紅檜の森を歩く
❉阿里山の雨は屋久島のようにリズミカルだ
❉埔里の手漉き紙が日本の書道家に愛される
❉鹿港の媽祖は「黒水溝」を渡ってきた
❉黄昏の士林夜市に誘われる
❉大安森林公園にアジア人介護者を思う
❉古坑のコーヒーは檳榔樹の下に育つ

第Ⅵ章 海峡は国境化していく
❉故宮博物院の至宝は大陸に返すべきか
❉海峡両岸は国際関係ではないのか
❉学生たちは立法院を占拠した
❉「一つの中国」外交は説得力を欠く
❉テレサ・テンの「悲しい自由」を聴く
❉台北から天安門事件を追悼する
❉香港のキャンドルは四半世紀灯り続ける
❉台湾と香港は時代を共有する

第Ⅶ章 冬の甘蔗列車を追いかける
❉虎尾のサトウキビ畑はどこまでも続いていた
❉七股潟湖にクロツラヘラサギを見に行く
❉北投の露天風呂は四五度の熱さだ
❉春聯が旧正月の街を彩る
❉華新街はビルマ文字で溢れる
❉南港の茶畑に山霧が舞っていた










(編集者より)
母親たちが反原発デモをし、学生たちが国会占拠をするなど、エネルギーあふれる台湾。そこには、日本とも、中国とも違った生き方をする人々の姿があります。大陸中国が国際社会で「国」と認められて以来、台湾は中国とは別の国であると主張ができなくなりました。けれども、かつて農業国だった台湾は、経済では中国を含めた諸外国と交易し、現在は経済大国として立派に君臨しています。戦後、白色テロと言われる政治犯を取り締まった時代が長く続きましたが、1980年代後半についに戒厳令が解かれ、新しい時代がやって来ます。民主化してまだ四半世紀の台湾ですが、「一国二制度」を試みる香港への関心も高く、香港が中国とぶつかる出来事などは、新聞紙面に大きく扱われています。これらは、台湾が中国大陸とはすでに別の国であるしるしなのではないでしょうか。人々は政治への高い関心を持ちながらも、政府を頼らず、たくましく、したたかに生きています。台湾人の生き方は、日本が見習うべきものがあるのではないか、と考えさせられる一冊です。

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