電子版 自立をめぐる困難と希望

現代を生きる若者たちの「自立」は、いま大きな危機に直面している。

子ども・若者の「自立」を支えていた社会的諸条件が解体され、多くの若者が離学後、不安定な移行過程に足を踏み出さざるを得ない状況が広がっている。学卒後の不安定な雇用状況に対するセイフティネットや彼らの日常生活を支える福祉・制度の脆弱さもまた、そうした困難をよりいっそう深刻なものとしている。

本書では、若者たちの自立にかかわる危機や困難を、可能な限り具体的に明らかにしたい。それとともに、そうした危機や困難を、若者たちがどのように受け止め、それらと交渉しながら、乗り越え、ときにやり過ごしながら、自立に向かう道筋を歩み直そうとしているのかについても描き出す。

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