「観光コースでない」シリーズ15冊目はハワイです。
年間150万人以上の日本人が訪れる「南国の楽園」ハワイ。きらめく太陽と白い砂浜、そしてマリンスポーツ……。長い間ハワイは日本人にとってビーチリゾートの定番となってきました。しかし千年以上ハワイで暮らしてきたハワイの先住民から見みると、この島々には、日本人が想像もできないような現実と、大地に育まれた豊かな知恵がたくさんありました。
日本人のイメージとはまるで異なるハワイを伝える本書は、「ハワイ先住民から見たら今のハワイはどう見えるか」をテーマにしています。ハワイの歴史上、先住民がどのように扱われてきたか、そして「楽園」と呼ばれるハワイでどう暮らしているのか……。
まさに【観光コースでない】ハワイの紹介になっています。
筆者は気鋭のノンフィクションライターです。
大規模な観光をめぐる問題や軍事基地による影響、あるいは現在ハワイで島を挙げて進められている「遺伝子組み換え作物」に対して、持続可能な暮らしを実現するために取り組む人々を紹介しています。
オルタナティブツーリズム、エコツーリズム、基地反対活動家、地域の結びつきを取り戻そうとするファーマー、そして消えかけたハワイ語を取り戻した学校など、ハワイ各島の一〇〇を越える人々、組織に取材をして書き上げた労作です。
ハワイに観光や語学留学などで行く方はもちろん、3・11の震災後をどう生きるかを模索している方々にも読んでいただきたい、先住ハワイアンの豊かな知恵が詰まっています。
是非ともご一読ください。