国境なき記者団の発表する「報道の自由指数」で、ビルマは、175カ国中、エリトリア・北朝鮮・トルクメニスタン・イランに次いで171位にランクされ、ジャーナリストが最も入りにくい国の一つです。
著者の宇田有三氏は、1993年にカレン民族の独立闘争を取材するためにビルマに入って以来、最大都市ヤンゴン周辺だけでなく、中国との国境近くに住む消滅寸前の少数民族を訪ねるなど、ビルマ国内14州・管区すべてを訪ね歩いた、今、日本でビルマを最も深く知るジャーナリストの一人です。
本書は、ビルマの現在を知るために、言語・歴史・民族といった基本的な概説を入れながら、カレン民族独立闘争、民主化を求める反政府運動の現場まで、17年間の取材記録(写真83点を掲載)をまとめた労作です。