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いのちの恩返し
いのちの恩返し
がんと向き合った「いのちの授業」の日々
山田泉=著
●46判・256頁
●2008年5月1日発行
●本体価格1600円
●ISBN978-4-87498-401-7

再発、転移、三度目のがん宣告……それでも続く山ちゃんセンセイの出前「いのちの授業」。子どもに寄り添い、子どもの目線で語りかける「山ちゃん流いのちの授業」は笑いと涙の魔法の授業! 閉ざした心を開き、ホンネで語り出す子どもたち――。
いのちの危機に立たされつつも、常に前向きに生きる山ちゃんセンセイから、いま子どもたちに、そして教育現場に届けたい、あふれるいのちのメッセージ!
好評発売中!
どげしょっかえ?山ちゃんのワイワイ日記
山ちゃん映画告知

映画『ご縁玉』12月公開決定!!
12月中旬 渋谷ユーロスペースにて!
それに先立ち、山ちゃんの地元大分で先行公開決定しました!!
大分シネマ5にて!!御期待下さい!!

世界的有名なチェリスト、エリックと豊後の山ちゃんがパリで出会った。
不思議なご縁(五円玉)が世界を旅する!そんな二人を1台のカメラで追い続けた
パリ在中の映画監督江口方康の作品がついに映画館上映!!
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●目次

  はじめに
 〔詩〕生きようよ
 T〈インタビュー〉団子を売るように保健室にいました
  ★せっかくがんになったんだもん!
  ★子どもはうどん一杯で仲良くしてくれる
  ★保健室って「喫茶店」って思っちょる
  ★ちょっとお客さん¥Wめに、教室へ営業≠ノ
  ★村山富市さんが子どもたちにしてくれたいい話
  ★いるだけで事件が起こる
  ★人は、いのちを削っていると言うけれど
  インタビューを終えて──菅井 純子

 U 子どもたちの心に届くかな?
   「山ちゃん流いのちの授業」
  山田泉さんを「いのちの授業」のゲストに迎えて──村末 勇介
  ★山ちゃん!って呼んでみよう
  ★学校はすご〜く苦手だった
  ★クラスで一人になる人がいると、気になる
  ★山ちゃん流否定的な子ども≠ヨの接し方
  ★「死ね」「バカ」「ぶっ殺す」の言葉を聞くのがつらかった
  ★「がんです」って言われた時の気持ち
  ★校長先生が病室に運んで来てくれたものは?
  ★人生にとって一番大切なものはなに?
  ★山ちゃんは、何でそんなに元気なの?
  ★宝物は子どもたちから届いた手紙
  ★授業を終えて──子どもたち一人ひとりとの対話
  ★子どもたちの感想(「山ちゃんへの手紙」)

 V どげしょっかえ? 豊後の山ちゃんわいわい日記
  ■山ちゃん、生きてますよー
  ■ラジオ取材、くたくた
  ■プチ保健室
  ■お見舞いに感謝!
  ■若い人の涙って、いいよなあ〜
  ■「山ちゃん授業」in村末学級
  ■湯布院の夜
  ■中学生を前に授業、血が騒ぎました
  ■「いのちの授業」の感想、いっぱいきたヨ!
  ■落成式典
  ■李政美さんの美声にうっとり
  ■エリックマリアとの出会いについて
  ■しゃべるがん患者
  ■ひなのちゃんからの手紙
  ■私のめざす授業は……
  ■ちょっと、一息入れさせて
  ■へこたれていた山ちゃんですが
  ■水曜日の保健室
  ■〔御縁玉〜エリックマリア物語普lコンサート大成功! そしてチェロの贈り物
  ■〔御縁玉〜エリックマリア物語磨lフランス時間
  ■〔御縁玉〜続エリックマリア物語浴l健ちゃんin児童養護施設
  ■〔御縁玉〜エリックマリア物語〕音楽セラピーで宇宙?へ行った話
  ■〔御縁玉〜エリックマリア物語最終回〕地球をまわる五円玉
  ■二五年ぶりの再会
  ■〔水曜日の保健室〕いろんな人がいて自分がいる
  ■〔続・水曜日の保健室〕いろんな人がいて自分がいる
  ■私の好きな有名人…のお話
  ■オーケストラごっこの話
  ■専属秘書・美鈴ちゃん
  ■こんな人たちに囲まれて

 W 〔対談〕山田 泉vs上野 創 子どもってみんなおもしろい!

 1「いのちの授業」をめぐって
  ★死から得る学び≠ニいうものがあると気づいて
  ★「いのちの授業」は性教育から始まっていた
  ★担任の先生との絶妙なコンビ
  ★最高の管理職、この人について行こう!
  ★問題が多いクラスほどおもしろい
  ★先生たちの感想がおもしろくなっていった
  ★授業の中で一回でいいですから、生徒を笑わせてください
  ★飛び込み授業の面白さ
  ★学校の中を見渡したら「先生」はすぐそばにいる

 2 学校が息苦しい
  ★心のケアをすることと勉強を教えることは同等
  ★何やってもいいっていう総合的学習の時間は最高だった!
  ★新鮮だったHIV感染者のサポート会議
  ★フランスで見た教師の赤いショール
  ★気になるのは「死にたい」と思ってる子どもたちがいること
  ★障害を持った子の存在がみんなを楽にしていた
  ★ちょっとした工夫で学校の空気が変わる
  ★先生が疲れすぎていると、子どもは病気になる

 3 がんが治らないとわかった今
  ★当たり前にできることが一つずつできなくなっていく
  ★がん友達から届くメッセージ
  ★水曜日の保健室と頼もしい助っ人たち
  ★何も言わなくてもわかる患者会の仲間たち
  ★大人になればラク、今は死ぬな!
  ★子どもたちとは、いつも真剣勝負のつもりだった
  ★せめて学校だけは「人は信じられる」ということを伝えてほしい
  ■二〇〇二年度「いのちの授業」一年間の取り組み
  ■二〇〇三年度「いのちの授業」一年間の取り組み
  【手記】母のこと ─────────── 山田真美

  あとがき



 
●担当編集者より

 山田泉さん、山ちゃん! 私は、このすごい人物をどう形容すればいいかわからない。今回の本の第J章で、インタビュアーの菅井さんはカリスマ養護教諭≠ネどという言葉を使っているが、私は、とりあえず奇跡の人≠ニでも言わせてもらおうか。とにかく文章がうまい(おもしろい)! 話すのがうまい(講演は格別)! その上、友達をつくるのがうまい! こんなすごい能力を一人の人に与えてしまって、それはあまりにも不平等を思ったのか、神様はこの人に、乳がんという病を背負わせてしまった。

 その乳がんが再発、再々発、転移……しかし、山ちゃんのすごいところは、それにもめげず(いや、それゆえにと言った方があたっているかもしれない)猛烈な勢いで、小・中・高校・大学と、出前「いのちの授業」を続けていることだ。

 「山ちゃん流いのちの授業」は、子どもたちと対話しながら進めていくのが常だが、ある短大での授業光景。女子学生たちがみんな分厚いハンドタオルを握りしめ、泣きながら山ちゃん先生の話を聞き、泣きながら何か訴えているのだ(ビデオ)。

 さらに、この本の第U章は、鹿児島の小学校での授業記録を収めているが、その授業を終え、車に乗って帰って行く山ちゃん先生を、雨の中、子どもたちが泣きながら追いかけ続けたという。わずか1時間で、子どもたちの心をまるごとつかんでしまう……! こんな稀有な力を持った人を、私は他に知らない。

 今回の本は第J章=インタビュー、第K章=授業記録、第L章=山ちゃんの日々の記録、第M章=朝日新聞記者の上野さんとの対談と、多彩に構成しているが、きっと前回の『「いのちの授業」をもう一度』にも増して、笑って、泣いて、考えさせられて……深い感動とともに、一気に読んでいただけると思うのです。

 山ちゃんはいま、抗がん剤治療中。筑紫哲也さんと同じようにかわいい帽子をかぶって生活しているのですが、その山ちゃんに、オビで推薦文を寄せてくださった上野千鶴子さんは、「おーい、そんなに先を急がないでよぉ!」と呼びかけてくれている。みんなの暖かい応援の中で、第二弾『いのちの恩返し』を無事刊行できたこと、心からうれしく思います。


(金子さとみ)


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