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●目次
T 若者たちに追るドラッグ
■第一次薬物汚染期──薬局で覚せい剤が買えた時代
■第二次薬物汚染期──暴力団がドラッグを資金源とする
■第三次薬物汚染期──シンナーで「ラリる」ことが流行に
■第四次薬物汚染期──一般市民に覚せい剤の魔の手が
■第五次薬物汚染期──遊ぶ道具としての若者たちの薬物の乱用
■第六次薬物汚染期──ドラッグに救いを求める若者たち
U ドラッグのとりこにされた若者たち
■薬物との最初のたたかいで失った少年
■渋谷に「ハマり」、ドラッグに「ハマった」女子高生
■ドラッグを遊び、ドラッグに遊ばれてしまった少年
■ドラッグに救いを求め、消えていった少女
■あらゆるドラッグを乱用し、ドラッグにまで捨てられた青年
■シンナーだけを友人として孤独に生きる少年
■ドラッグと売春で青春を生きる少女
■精神科の処方薬を八年にわたってODを続けた二三歳の女性
■ガス吸引で失明寸前になった一八歳の少女
V あふれるドラッグ
■ゲートウェイドラッグ(入門薬)としてのタバコ
■最も恐ろしいドラッグの一つとしてのアルコール
■一度の乱用が死をまねくヘロイン
■精神を破壊する睡眠薬系ドラッグ
■脳を溶かしていく有機溶剤、脳を殺していくガス吸引
■精神異常を引き起こす覚せい剤
■死ぬまで止められないコカイン
■脳の神経系を破壊するLSD・MDMA・幻覚系ドラッグ
・「脱法ドラッグ」と称するおもちゃのようなドラッグ
■深刻な市販薬のOD(過剰摂取)
W ドラッグのウソ、ホント/これは本当でしょうか?
Q.「すべてのドラッグが危険というわけではない」
Q.「ドラッグには安全な使い方がある」
Q.「ドラッグはすべて気持ちの良くなるくすりである」
Q.「ドラッグは一度くらいなら使っても大丈夫である」
Q.「ドラッグはストレスを解消させてくれる」
Q.「ドラッグの依存症になる人間は弱い人間である
Q.「ドラッグを使うとやせることができる」
Q.「ドラッグなんてすぐ止めることができる」
Q.「ドラッグは遊ぶことのできるものである」
Q.「ドラッグを乱用するかしないかは、個人の自由である」
Q.「薬物を乱用する人には、必ず乱用に至る精神的な原因がある」
Q.「ドラッグをやることはカッコいいことである」
Q.「ドラッグを一度でも乱用すれば、人間をやめることになる」
Q.「ドラッグに関して、寝た子は起こすな」
Q.「薬物乱用は、『愛の力』で克服することができる」
Q.「薬物乱用は、法律を改正し厳罰化すれば、沈静化することができる」
X 薬物問題が起きたらどうするか
■薬物乱用者のタイプとその対処例
■薬物問題に対する基本的な態度
■学校ではどう対応すればよいのか
Y さらば、哀しみのドラッグ
■すでにドラッグの魔の手に捕まってしまった人へ
■ドラッグに興味を持っている人へ
■ドラッグなんて、自分には関係ないと思っている人へ
■笑顔を忘れた寂しい人へ
おわりに
●担当編集者より
1998年11月に初版の『さらば、哀しみのドラッグ』を発行して丸9年が経ちました。出版当時は、青少年の非行問題の専門家としてその名を知られつつあった水谷修さんでしたが、『夜回り先生』(サンクチュアリ出版)を出版して、一気に知名度が全国区になりました。
この本は、水谷さんが青少年の非行問題、特に深刻な薬物問題を多くの中高生に知ってもらいたいと書かれた本です。そして9年が経ち、若者の間には薬物は根絶することなく、さらに深刻さを増している状況が続いています。
今回、「増補版」を出版することになったのは、98年の初版出版当時、大きな問題となっていたのは「ドラッグを遊ぶ子」の急激な増加だったのが、現在、猛烈な勢いで増えているのは「ドラッグに救いを求める子」の存在です。
そこで、新たに「第六次薬物汚染期──ドラッグに救いを求める若者たち」を追加し、精神科の処方薬のOD(Overdoseの略。ドラッグを乱用あるいは大量に摂取すること)、ガス吸引、脱法ドラッグ、市販薬のODの項目を追加しました。
また、中高生だけでなく、薬物依存症に陥った若者の周囲にいる大人、保護者や学校の先生方がどうしたらよいか、その対処について、「薬物問題が起きたらどうするか」を新しい章として設けました。
ドラッグとのたたかいに終わりはありません。水谷さんの活動の原点とも言うべき薬物問題がどのようなものか、ドラッグの恐ろしさとは何なのか、中高生だけでなく、多くの大人の読者に読んでもらいたいと考えています。
(真鍋かおる)
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