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●目次
第J章 保健室に来る子どもたち
■転入生がやってきた
■「用もないのに保健室へ行くな」なんて言わんでおくれ
第K章 山ちゃん流「生と性」の学習
■夏の少女の話《1》出血が止まらない
■夏の少女の話《2》もう、男には懲りたという涼ちゃん
■「性教育しちゃいけませんよ」って何かヘン!
第L章 がんの宣告を受けて
■どーしてあたしが、がんなの?
★〔コラム〕永六輔さんとの出会い
第M章 「いのちの授業」から人権学習へ
■教頭先生とチーム組み「いのちの授業」
■ハンセン病から学ぶ《1》なぜ今もこんな差別が? 疑問がいっぱい
■ハンセン病から学ぶ《2》「わくわく授業」のテレビクルーがやってきた
第N章 新しい学校は不安がいっぱい
■サル軍団≠変えた「こころの中を書く」授業
■医者の卵たちに「よい医者、ワルイ医者」を講義
第O章 いのちの重さ ――生と死のはざまで
■いのちのバトンタッチ――恩師との別れ
■働きづめの父が倒れた!
■心細くて泣いた、乳がんの再発
◆あとがきに代えて
■さようなら、退職します!
■みんなが泣いた最後の授業
●担当編集者より
大分の山里の小さな中学校に、子どもたちに山ちゃん≠ニ慕われている保健室にセンセイがいた。この人のパワーがすごい!
生徒数わずか50人というこの学校に次つぎ“有名人”が授業(講演)にやって来るのだ。元総理大臣の村山富市さん、永六輔さん、元アメリカ海兵隊員のアレン・ネルソンさん、笑福亭鶴瓶さん……そうかと思えばホスピスから生還したがん患者さんやハンセン病回復者の女性、車いすマラソンのランナー等など。
そのきっかけを作ったのは山ちゃんセンセイだった。
山ちゃんは今から7年前、まさかまさかのがん宣告を受け、2年間の休職を余儀なくされた。そして久々に復帰した学校で耳にしたのは「バカ」「死ね」「ぶっ殺すぞ」の子どもたちの罵声。一方では、いじめに怯え、教室に行けない生徒もいるというのに。
そこで一大決心。同じがん患者の教頭先生といっしょに教室に殴り込み(?)、自らのがん体験をぶっつけ、子どもたちに「今のままの生き方でいいのか!」と迫ったのでした。
冒頭の豪華メンバーの講演はこの授業がきっかけで生まれたもの、そしてその取り組みの中心はぜーんぶ山ちゃんセンセイ。しかもその授業の一端は、NHKの「わくわく授業」で紹介され、大反響を呼んだのでした!
今回の本は、その山ちゃんがもう11年間も書き続け、友人たちに送り続けてきた「山ちゃんの保健室日記」というメチャクチャおもしろい通信をもとに仕上げたのですが、このまとめの過程がえらく大変でした。
なぜなら山ちゃんは「これで本を作ってぇー!」と言って、これまであちこちに連載した原稿のコピーや通信の元原稿をファイルしたのを段ボールにいっぱいつめて合計5箱も「丸投げだー!」と言って送ってきたから!
今年3月、山ちゃんはもう体力の限界だと言って、退職されたのですが、最後の授業は子どもたちと涙、涙の別れ。その一部始終(?)は5月31日夜11時からのNHK「にっぽんの現場」で放映されるはずですから、ぜひぜひ見てください。
本は304頁と分厚いのですが、読み始めたら止まらない。笑いと涙で一気に読めるすぐれたエッセーです。映画の評価に従えば、このマークになるかな?★★★★★★(6つはないか……)
(金子さとみ)
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