群読と一口にいっても、群読を楽しむにはやはり技と法則が必要です。《群読実践シリーズ》の3冊目は、群読の技法に焦点をあてました。
群読の技法については、群読のバイブルといっても過言ではない家本芳郎先生の『
群読をつくる』の中でも、大きな比重をしめて述べられています。
今回は群読=分読の技法と表現の技法にしぼって、日本群読教育の会の事務局長・重水健介先生がそれぞれの技法の解説と、その技法を使った脚本例をそろえ、その脚本を日本群読教育の会の有志が群読をして、その音声をCDにしました。いわば日本群読教育の会が、総力をあげて創った本です。
2006年12月23日、冬休みに入ったばかりの年末に東京・神楽坂で録音作業を行いました。首都圏ばかりではなく、北海道、東北、東海、北陸、九州から参加してくださいました。日常的に群読に親しんでいる方たちであるし、夏の全国研究集会などで顔合わせ、声合わせもしています。さらに脚本は事前にメールで送られています。強行スケジュールでしたが、役割分担、練習、録音、基本から応用までトントントンと進みました。
録音作業に立ち会ったり群読の研究会に参加すると、学校の先生は実にさまざまな複合的な力を兼ね備えているんだなあと、いつも実感します。群読がそんな魅力的な「力」を磨いてくれる要因の一つだろうと思っています。
高文研の出版物で「群読」が書名に入ったものは、この『すぐ使える群読の技法』で、10冊目になりました。夏に開かれる日本群読教育の会・全国研究集会に向けて新刊を出していましたが、今回は春の教育書のシーズンに刊行となりました。
年度末の行事はもちろん、新年度からもいろいろな場で、さまざまな技法を取り入れた群読の声が響くことを願っています。