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●目次
T ペ・ポンギさんとの出会い
・沖縄に残された「慰安婦」被害者
U 宋神道さんを訪ねる
・「慰安婦110番」に届いた在日元「慰安婦」の存在
V 南京レイプ 日本軍慰安所制度の成り立ち
・慰安所設置が急がれた理由
W 中国・山西省の大娘の証言
・日本軍の小部隊が君臨した村
・産後の楊さんを襲った二人の日本兵
X 日本軍将兵の記録と証言
・中国・戦犯管理所での「認罪学習」
Y インドネシアのイブの証言
・登録された二万二〇〇〇人余の被害者
Z サイパン帰りのたま子さん
・ラバウルとグアムの慰安所
[ 宋神道さんの裁判
・受けられなかった引き揚げ者給付金
◆年表「慰安婦」問題をめぐる動き
◆日本で行われている日本性暴力被害者裁判一覧
●担当編集者より
「そもそも従軍慰安婦という言葉が当時なかった。なかった言葉が歴史の教科書に出ていた。間違ったことが教科書に載った。それがなくなってよかった」――これは6月11日、静岡市のタウンミーティングでの中山文科相の発言です。同氏の「従軍慰安婦」をめぐる暴言は昨年11月に続いてこれで二度目! いったいなぜ日本の政治家たちは歴史の事実を覆い隠そうとするのでしょう。今年、中学の歴史教科書からは一斉に「慰安婦」の記述が消えました。そんな時期だからこそ、特に若い世代に、改めて「慰安婦」問題を知ってほしいと思います。
著者の川田文子さんは28年間、「慰安婦」問題を追い続けてきた方ですが、今回の本では、当事者の訴えを(活字だけでなく)写真で伝えたいと、これまで撮り続けてきた貴重な証言者たちの写真をふんだんに盛り込んでいます。(中山文科相はこれでも「慰安婦」というような言葉がなかったから、「慰安婦」は教科書にのせるべきでないというのでしょうか?)
今回、川田さんの本で私が改めてショックを受けたのは、「慰安婦」をめぐって国連人権委員会、ILOなど国際社会から幾度にもわたって、「従軍慰安婦」は日本軍が組織的に犯した戦争犯罪であり国際法違反、謝罪と補償等法的責任を果たすよう、繰り返し繰り返し勧告を受けているにもかかわらず、日本政府はこれらの勧告を全く無視しているということです。
このような問題を積み残したまま、あるいは覆い隠したまま、日本はこれからの国際社会のなかで生きていけるのでしょうか。胸を張って、「国連常任理事国入り」などができるのでしょうか。そんなことも改めて深く考えさせられました。
どうぞ本文のみならず、最後の〔年表「慰安婦」問題をめぐる動き〕も併せて読んでほしいと思います。
(金子さとみ)
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