| 娘の名前は「ららら」【立ち読みコーナー】 | |||||
|
■12月9日付朝日新聞で紹介されました(記事全文) 運動会・菜の花の道… 脳性マヒの娘との日常 フォトエッセーを出版 小平の祖父江さん 小平市に住む劇団プロデューサーの女性が、脳性マヒの長女との日常をつづったフォトエッセーを出版した。「ららら」と名づけられた娘は今、13歳。作家志望。モットーは「喜怒哀楽」をもじって「喜々楽々」。祖父江(本名・寺本)真奈さん(52)は、小金井市を拠点とするミュージカル劇団「ふるさときゃらばん」の元女優。現在は制作プロでューサーを務める。劇団の作曲、演奏、美術を担当する夫・寺本建雄さん(57)との間にらららさんが生まれたのは90年2月。39歳の時だった。予定より2ヵ月早く生まれた未熟児だった。祖父江さんは歌が好きで、出産で舞台を離れていても「ラララ」と口ずさむと元気になれた。だから、娘にそう名づけた。 生後10ヵ月の時、医師から「この子は歩けない」と言われた。脳性マヒだった。リハビリを重ね、短い距離ならつえで歩けるようになった。長い移動は車いすを使う。地元公立小普通学級に通い、運動会も同級生と一緒に参加した。6年間、祖父江さんが自転車で送り迎えした。近所の人たちも協力してくれた。 本のタイトルは「娘の名前はららら」。運動会でつえを使って走るらららさん、中国旅行で菜の花の咲く道を走る母娘の姿などが描かれている。らららさん、父寺本さんもメッセージを寄せた。写真は、写真家の英伸三さんが撮ってくれた。 小学6年、運動会の夜。祖父江さんはらららさんに言った。 「ごめん、脳性マヒに産んじゃって」 らららさんが答えた。 「10年たったから時効だよ」 この後、2人の関係が変わったという。「一度言わなくちゃと思っていたんです。障害のこともざっくばらんに話題にでき、楽になりました」と祖父江さんは言う。 らららさんは今、町田市の私立和光中2年。シドニーで開かれたパラリンピックへ応援に行ったり、母親の劇団に同行してベトナム旅行に出かけたりしたこともある。 本が好きで、夢は作家になることだ。挿絵、翻訳もやってみたいという。「人生一回きりだから」と、らららさん。 祖父江さんは言う。 「せっかく生きるなら楽しい方がいい。障害があっても、面白く生きる方法はたくさんあることを伝えたい」。A5判変型、95ページ、2千円(税別)。
当サイトは出版社・高文研が管理・運営しています Copyright (C) 2003 by KOUBUNKEN Co.,Ltd. Tokyo Japan |
|||||